今回は2020年のシーズンをもって引退を決めた藤川球児選手の火の玉ストレートをピックアップです。藤川投手は分かってても打てない浮き上がる魔球(変化球)「火の玉ストレート」を武器に主に抑え投手(クローザー)として、長年に渡りプロ野球で活躍してきました。その藤川投手の最大の武器である「火の玉ストレート」について速さの秘密について調べてみました。
1藤川球児投手って?
藤川球児投手といえばやはり阪神での活躍が記憶に残っていますが、どのようなプロフィールで、どのような経歴があるのでしょうか。
1−1プロフィール
生年月日 1980年7月21日
身長 184cm
体重 86kg
血液型 O型
出身地 高知
出身高校 高知商業高校
ドラフト 1998年1位阪神
1−2経歴
経歴
○1980年7月21日生まれ高知県出身
○高知商業高校卒業後ドラフト1位で阪神入団(1998年)
○2005年JFKの一角として80試合登板、優勝に貢献
○2006年クローザーに定着
○2007年日本記録47セーブをマーク
○2013年メジャーリーグカブスへ移籍
○2015年メジャーリーグレンジャーズへ移籍
レンジャーズ自由契約となり四国IL四国へ移籍
○2016年阪神に復帰
○2017年52試合に登板
○2020年【引退】
2火の玉ストレートの威力
それでは藤川球児の最大の武器である直球【火の玉ストレート】について調べてみました。
2−1球速について
藤川球児選手の全盛期の球速は以下のとおりです。
・平均球速:149km/h
確かに速いですが・・・最近の若手投手に比べるとずば抜けて速いというわけではありません。藤川球児選手よりもストレートの球速が速い投手はたくさんいます。他の選手の球速とも比較してみましょう。
主な速球派投手の球速
・大谷翔平:165km/h
・藤波慎太郎:160km/h
・千賀滉大:161km/h
・則本昂大:158km/h
・五十嵐亮太:158km/h
これらのピッチャーに比べると、藤川球児選手のストレートはそれほど速くありません。最近では高校生でも150km/hを普通に出す選手も出てきています。
2−2年齢と球速の変化
どんなにトレーニングを積んでもスポーツ選手の運命、年齢による体力の衰えには勝てません。藤川球児選手の年齢による球速の変化を見ていきましょう。
平均球速は2011年には147km/h、2014年には145km/hとなっています。そして、2019年の球速はこちらです。
・平均球速:145km/h
火の玉ストレートも球速だけみたら速球派の高校生くらいの球速になっていますし、ごく平均的な球速です。
それでも、藤川球児選手は2019年にセーブ率100%というとんでもない記録を打ち立てました。「火の玉ストレート」には球速だけではない打たれない秘密があるようです。
2−2回転数について
藤川球児選手のストレートが凄いのは、その回転数が重要な鍵を握っています。
藤川球児選手のストレートのボールの回転数は、一般的なプロ野球のピッチャーの回転数をはるかに超えているようです。回転数が多いということはどのような違いがあるのでしょうか。
数値流体力学者の姫野龍太郎による調査の結果、あるプロ野球選手15人のストレートの回転数の平均値が1秒間に37回転(2220rpm)であるのに対し、藤川のストレートは1秒間に45回転(2700rpm)していることが判明。
回転数が凄い上、藤川球児選手のストレートはボールの回転軸が約5度と少ないため、マグヌス効果という効果が発生し、ボールに揚力が生じているそうです。回転数のおかげでボールに揚力が生まれ、そのためにボールが打者の手元で浮き上がってくるように見えて打とうと思ってもなかなか打てないストレートになるということです。漫画「メジャー」のジャイロボールが再現されている感じですね。「火の玉ストレート」の秘密は回転数だったようです。
3藤川球児の名場面
藤川球児選手の火の玉ストレートの威力を見られる名場面をピックアップしました。
全盛期2005年
2019年
名場面
鳥肌が立つほどかっこいいですよねぇ。
4まとめ
2020年シーズンで引退を決めた藤川球児選手の武器である「火の玉ストレート」についてピックアップしてみました。分かっていても打てないストレート「火の玉ストレート」の秘密と迫力、魅力に迫れていたでしょうか?すごくかっこいいですよね。本当に漫画の世界のようです。そんな玉を投げられう藤川投手ですが引退ということで少しさみしい気持ちです。本当は2020年を締めくくりの年ということでしっかりと締めたかったのでしょうが、「コロナウィルス」の影響で十分に準備できない中での引退ということになるのでしょう。しかし、この藤川球児選手の「火の玉ストレート」は永遠に私達の記憶に残っていると思います。
今後の藤川球児の活躍に期待し、応援していきましょう。